F3には欠点もあります。前回、良いところを二つ書いたので今回は悪いところを二つ。
まずは、露出補正です。この時代のニコン全般に言えることですが、非常に使いづらいです。カメラから「使ってくれるな!」と言われているような気すらしてきます。AE搭載であればマニュアルライクに使用する上で露出補正はとても重要な機能ですが、残念ながら、ニコンの思想は遅れていたようです。この時期の他社のカメラと比較してもニコンの露出補正は分が悪いです。
はっきり言って露出補正するくらいであれば、マニュアルで撮影した方がやりやすいくらいです。
もう一つは、ファインダー内表示です。この時代(1980年代)のカメラから指針式の露出計から液晶表示に移行し始めましたが、F3は過渡期の製品なのか、液晶内の情報量が極端に少ないです。昔、バイトでカメラマンをしていた事がありましたが、コマ数表示が液晶内にないために不自由な思いをしました。いつフィルムが切れるかがわからないとフィルム交換のタイミングが計れないので気が気ではないです。さらにマニュアル時の露出のズレ幅の表示が出来ません。+(プラス)か-(マイナス)でしか、表現できないので半段のズレがわかりません。
この辺も時代を感じさせる話ですね。今のカメラはローエンドの機種でさえ液晶内表示は充実していますし(見やすいかどうかは別として)、露出補正もダイアルで一発です。それに測光もマルチで、AEもマルチモード搭載が当たり前ですからね。
それでも僕はF3を使いますが。これは別に意地になっているわけではありません。この欠点を上回る魅力があるからです。