僕はずっとF4が嫌いでした。ニコンのフラッグシップでありながら、プラスチック製のボディ、遅いAF。大きいボディサイズと重量。でも実は最近密かに想いを寄せています。:-)
非常に使いやすいカメラなんですね。所有はしていないのですが、借りて何度か使用したことがあります。ダイアルを多用した操作系はF3なんかを使用している人の場合、違和感がありません。ファインダー内部の液晶表示はF3とは異なり多くの情報が表示されます。あと、ファインダーが明るいです。同じレンズでもF4につけると一段は明るく見えます。一時期、F3にF4のフォーカシングスクリーンを入れていたことがあります。びっくりするくらい明るくなりました。その代わり、ピントの山はつかみづらくなってきますが・・・・。さらにニコンはレンズに絞りリングがあります。近年の電子式のカメラの場合、絞り自体はカメラ側で制御するのでレンズに絞りリングがついている意味はあまりありません。
使いやすさ以外に僕に本気で、購入を考えさせる程の最大のF4の魅力があります。それは、MFレンズでマルチパターン測光とスポット測光が使えることです。ニコンのAFカメラでMFレンズを使用してマルチパターン測光が可能なものはF4だけです。あの、F5ですら不可能です。
「マルチパターン(分割)測光」はニコンが世界で初めて実用化しています。搭載された最初のカメラはNikon FAです。1983年の発売だったと思います。発売後、時代は急速にAF化の波が押し寄せるため、分割測光可能なMFカメラはFAが最初で最後となりました。
F4が発売になった頃は、これから先はすべてのカメラがAF化されていくことはわかっているけど、まだまだAFは技術的に改良の余地ありといった中途半端な時期だったように思えます。
そのため、F4は(一応)AFカメラでありながら、MFレンズとの(マウントはもちろんですが、測光とかを含めて)互換性を十分考慮して設計されているため、MFレンズを使用した場合でも、その高性能を生かすことができます。F5になるとAFレンズの使用が前提になっていますので、MFレンズを使用した場合はかなり機能を制限されてしまいます。
そういった意味でF4はF一桁の高級感にはかけますが、実用性の面ではMFファンにとっても魅力的な一台に映ります。生産終了になって久しいですが、まだ、店によってはリーズナブルな価格で新品も手に入れることが可能です。欲しい。でも・・・。