最近(といっても一時期に比べれば沈静化していますが)ニコンFがもてはやされています。もちろん悪いカメラではないのですが、構造面でちょっと使いづらい部分があります。その不完全な部分をリファインして誕生したのがニコンF2です。
FとF3の間に隠れてしまいちょっと不幸な境遇かも知れませんが、機械式のカメラ(シャッターも含めて)では最高峰に位置します。Fに比較してF2は動作感がものすごくハッキリしています。構成しているパーツにまったく無駄がなく仕事してるなって感じが伝わってきます。精密な機械に触れている喜びを感じてしまいます。
露出計をファインダー内に持たせ(フォトミックファインダー)、ファインダーを交換することで機能アップを実現する思想はF以来変わっていません。そのためF2には意外と短い製造期間(9年)の割には多くのバリエーションが存在します。
| 型名 | 型番 | 受光素子 | 露出計 | 方式 | 発売年月 |
| フォトミック | DP-1 | CdS | 針式 | 非Ai | 1971/9 |
| フォトミックS | DP-2 | CdS | LED式(2灯) | 非Ai | 1973/3 |
| フォトミックSB | DP-3 | SPD | LED(3灯) | 非Ai | 1976/10 |
| フォトミックA | DP-11 | CdS | 針式 | Ai | 1977/3 |
| フォトミックAS | DP-12 | SPD | LED(3灯) | Ai | 1977/7 |
F2を購入する際には注意が必要です。最も気をつけて欲しいのは、露出計の受光素子です。CdS(光導電セル)のものとSPD(シリコンフォトダイオード)のものがありますが、CdSは経年変化が激しくすでにダメになっている可能性が高いです。SPDは半導体ですので、耐久性はCdSの比ではありません。実用品としてF2の購入を考えるのであれば絶対にSPDタイプにした方が良いです。露出表示も針式は壊れやすい傾向がありますので、LEDタイプが無難だと思います。結局買っていいのは、SBとASになりますね。
僕はASを使っていますが、実のところ、お勧めはSBだったりします。AS同様に受光素子がSPDで露出表示がLEDなので耐久性の観点から安心感があります。ASとの大きな違いはAi化の有無ですが、Ai化されていないSBはあの開放F値を伝達するためのニコン独特の動作、「がちゃがちゃの儀式」があります。そういう意味では最も「ニコン」を感じることの出来る機種だと思います。