「おまえはもう死んでいる」と,経絡秘孔を突かれまくりの今日この頃です.皆様いかがお過ごしでしょうか.
デジタル一眼レフの話です.いままでは別世界の話の様な気がしていて全然興味無かったんですが,最近はCanonのEOS Kiss Digitalを筆頭として,我らがニコンもD70を出しましたし,イヤでも目に入ってきます.デジタル一眼レフは前年同期比6倍の売り上げだそうです.
この間,高校時代の友人に会ったのですが,彼がD100を持ってまして,いろいろ触らしてもらいました.これが直接の引きがねというわけではないのですが,間接的にはデジタルの一眼レフって一体どういうものであろうか?と真剣に考えはじめるきっかけになりました.興味が出てきたということです.
D100を実際に使わせてもらって,カルチャーショックを受けたのは,「デジカメだろうが銀塩だろうが,ファインダーを通して被写体を見ると区別無く”マジ”になる」ということですね.今までコンパクトタイプのデジカメを使用する機会は多かったのですが,チャチな光学式のファインダーを覗く気にはなれないので,モニターを見ながら撮影をしていたのですが(これが一般的な使い方だと思う.)これだとどうしても何となく撮影というよりも記録に重点を置いた使い方になりがちで真剣に構図を決めて一枚一枚撮影するといった感覚にはなれませんでした.それが,デジタル一眼レフだと今まで通り慣れ親しんだ光学式のファインダーなわけで銀塩で撮影するのと全く気分的には同じであることがわかりました.
デジタルはランニングコストが驚異的に安いのも魅力です.同じ被写体をあらゆる角度から何枚撮っても懐が痛まないというのは精神衛生上とてもよろしい.いま,カラーを出来るだけ使わないようにしているのは,ランニングコストの高さ故です.ポジだと一コマ50円もするわけですから.36枚撮りで.
データの取り扱いの観点でもデジタル優位です.ポジやネガと言った原板があるとなんとなく安心感はあるのですが,経年劣化は避けられないでしょう.また,プリンタやプリンタ用紙の性能が年々向上していくわけで,過去のデータを再出力することで生き返らせることが可能です.あとデジタルデータは分散して保管することが可能ですので天災にも強いです.これ,隠れたメリットです.
ここまではいいのですが,実際に手に入れることが出来るかというとやはり価格がネックになります.まずはD70くらいから始めるのが現実的な解になるのですが,あの安っぽさにまずは辟易してしまいます.12万円の価値はあると思いますが,質感と言った意味でのモノとしての12万円は高すぎる気がします.あと,実質GタイプとDタイプのレンズしか受け付けないといった,従来のユーザ切り捨ての思想で貫かれているのは,あまり魅力を感じないというのが正直なところです.だったら,最大限互換性を保っているD2Hのようなフラッグシップとなるのですが,価格的に見てあまりにも現実離れしています.うう.
で,いろいろ考えた末,時期尚早という結論に至りました.デジタルが台頭してきたことで銀塩は相対的に見て日陰の存在になってしまったことは事実ですが,銀塩は銀塩で今までとても楽しいと思ってやってきたわけで,その絶対的な楽しさが減少されるわけではないのです.デジタルの動向を横目で見つつ,今まで通り自分の予算の許す範囲で楽しんで行く.当分はこのスタンスで写真を楽しんで行きたいと思います.という,久しぶりの更新なのに,無難な結論でした.