デジタルカメラというのは撮像素子の性質上白飛びとか黒つぶれというという現象がおきます.デジタルなので明るさがある一定値を越えた途端破綻を来すんですね.とくに白飛びがくせ者で結構不自然な感じで目につきます.
まだ完全にはつかんでいないのですが明暗差がある被写体の場合は,感覚的にはアンダー気味に撮っておくほうが後処理で救えるのでよい感じです.ただアンダーにしすぎるとノイズの問題がでてくるのでやりすぎもだめです.このあたりの感覚ってフィルムの時とは違います.
あるメーカーのエンジニア(ニコンだったかな)が,ユーザーはデジタル時代になってから白飛びを極端に気にしすぎるので困る.フィルムでも発生してましたよ…云々とコメントしていたのをどこかで読んだことがありますけど,光に対する特性は明らかにデジタルとフィルムでは違っていて,フィルムでは変化が穏やかだったし,よほどオーバーで撮らない限り目につくような白飛びが起きることはありませんでした.フィルムは押しが効く感じ.デジタルだと限界が低い感じです.
一例を見てもらった方が早いと思います.先日撮影したアジサイです.RAWデータをサイズの変更なしに最高画質でJpeg変換しています.400万画素を体感してみてください.ファイルサイズはそれぞれ3MB弱ありますので気をつけてください.
デジタルというのは後処理で救えるから露出に無頓着でいいかというとそうではなくて,後処理することを念頭に置いて破綻なく露出を決定する必要があります.そういった意味では銀塩よりシビアかもしれません.その場で確認して撮り直しできるのは安心感がありますけど.
フィルムでは段階露出っていうのはもったいなくて出来なかったけど,デジタルではメモリに余裕があれば段階露出しとけばいいのでこういうことも悩まなくてもいいのかもしれません.ただ段階露出をやりすぎると写真の整理が大変になるし,光に対して無頓着になりすぎるような気がしています.まず,その場で確認が出来て取り直しが効くデジタルの特質を生かして露出に対する感覚を養なう.そしてマニュアル一発で露出を決められるようにする.というのがデジタルカメラを使いこなす近道なのではないかと.そういう関わり合い方のほうが楽しいだろうし.