2005年08月26日(金) 各社のデジタル一眼レフ比較
EOS5Dの情報をアップしたのがわりと速かったせいか,Googleで"EOS5D"をキーワードにして検索するとかなり上位に来るので一気にアクセス数がアップしました.8月24日は過去最高の1日473アクセス.ある意味キャノンさまさまです.すこし切ない気分.
いろいろとデジタル一眼レフも出そろって来たので各社のWEBページ記載の情報を元にして撮像素子のサイズ,画素数,単位面積あたりの画素数(=集積度)を表にまとめてみました.
| 機種 |
メーカー |
タテ[mm] |
ヨコ[mm] |
面積[mm2] |
有効画素数[万画素] |
集積度[pixel/mm^2] |
| D2X |
Nikon |
23.7 |
15.6 |
369.7 |
1240 |
33539 |
| D70/D50 |
Nikon |
23.7 |
15.6 |
369.7 |
610 |
16499 |
| D1X |
Nikon |
23.7 |
15.6 |
369.7 |
530 |
16499 |
| D2H |
Nikon |
23.7 |
15.6 |
369.7 |
400 |
10819 |
| EOS-1Ds MarkII |
Canon |
36 |
24 |
864 |
1670 |
19329 |
| EOS5D |
Canon |
35.8 |
23.9 |
855.6 |
1280 |
14960 |
| EOS-1D MarkII N |
Canon |
28.7 |
19.1 |
548.2 |
820 |
14959 |
| EOS 20D |
Canon |
22.5 |
15 |
337.5 |
820 |
24296 |
| EOS Kiss Digital N |
Canon |
22.2 |
14.8 |
328.6 |
800 |
24349 |
| E-300 |
Olympus |
17.3 |
13 |
224.9 |
800 |
35571 |
| E-1 |
Olympus |
17.3 |
13 |
224.9 |
510 |
22677 |
| α-7 Digital |
Konika-Minolta |
23.5 |
15.7 |
368.95 |
610 |
16533 |
| *ist DL/DS |
Pentax |
23.5 |
15.7 |
368.95 |
610 |
16533 |
また,表だけではなにもわからないのでグラフを作ってみました.(クリックすると大きく表示されます)
グラフの見方
- 縦軸は画素数,横軸は撮像素子の面積(タテ x ヨコ)です.
- いささか乱暴ですが1画素あたりの大きさが小さいほどノイズの影響を受けやすくなるから画質は低下していくと仮定した場合,右下に行くほど画質的には有利,左上に行くほど画質的に不利ということができます.
- また右上に行くほど撮像素子の面積が大きくなり画素数が増える方向ですので技術的な難易度が高いということが出来るかと思います.価格もおおよそ連動しているかな.
- 単位面積あたりの画素数(=集積度)が同じものを点線で結んでいます.
結論
かなり乱暴なベンチマークであることは承知の上で見てみます.限定口調でまとめていますが上記の仮定の上での話です.撮像素子だけで性能が決まるわけではないのでその点については誤解しないでください.とはいえ,撮像素子の大きさと画素数はデジタルカメラの性能を決める上で重要なファクターであることも事実です.
- EOS5DはフルサイズCMOSで技術的難易度が高いにも関わらず画質的には無理がなくバランスがよさそう.また,EOS-1D MarkII Nと集積度が同一であり,どちらも同じ画像処理エンジン(DiGICII)を使っているので同等の画質であると予想できる.
- EOS-1Ds MarkIIは文句無しにフラッグシップであると言える.どこにも属さない孤高の存在.
- D2Xは画素数は高いがAPS-Cフォーマットであるため画質的には不利.残念ながらフラッグシップを名乗るにはちょっと役不足かな.
- 普及版のD50/D70,α-7 Digital,*ist DL/DSは性能的にはほぼ同等.α-7 Digitalは手ぶれ防止機能があるおかげで一ランク上の機種に見せることに成功している.技術力の勝利.
- 我がD2Hはやっぱり失敗作なんでしょう.画質的に最も有利なポジションにいながら画質に欠陥を抱えているのですから.でもいいカメラですよ.ホント.
- EOS20DやKiss DigitalはD70なんかのグループとは一線を画している.画質的には不利であることを承知の上で画素数に付加価値をもたせるというキャノン的な戦略が透けて見える気がします.
- 表の方を眺めているとニコンは全機種で寸分違わずどの機種でもAPS-Cサイズです.すごくガンコ.一方キャノンは全機種で微妙にサイズ違っています.このことから,ニコンはAPS-Cと心中する覚悟のように見えます.D200はほぼ間違いなくAPS-Cが採用される気がしてきました.残念ながら当分はフルサイズに期待は持てそうにありません.キャノンはあくまでもフルサイズが目標でそれ以外はどうでもよく,開発時にベストの撮像素子をチョイスする.いまは過渡期だから画角がいろいろ変わることでユーザーが混乱するだろうけど今後はフルサイズ一本でいくのでそれまで辛抱してねということなんでしょうか.
こうやってみるとEOS5Dというのは正常進化を遂げていることがわかります.今日もキャノンの宣伝だ.ニコンがんばれ.