写真の基本的な約束事っていうのはデジタルでもフィルムでも変わらないのですが,デジタルになるとISO感度が絞りとシャッタースピードに続く自在に変更出来る第三のパラメータとして活用出来るようになります.
ぼくはこれまで,状況に応じてISO感度を手動で切り替えていました.ISO感度をカメラ任せにすることにはノイズ(画質)との兼ね合いがあるのでなんとなく抵抗感があったのが理由です.ただ,段々と面倒になってきていろいろ調べているとニコンのカメラの場合はこの機能が実によく出来ていることがわかりました.使ってみると自分で考えて手動で選ぶよりはカメラのほうが賢いし,ステップも無駄がなく細やかです.
あまりにも高感度性能こだわるあまり,手ぶれやピンぼけを連発するよりはこうした機能を積極的に使う方がうまくいくことが多いような気がしています.
優れているのはISO感度の変動範囲(上下限)とISO感度を上げ始める下限のシャッタースピードに制約を与えられる点とISO感度の変更を最終手段にしているアルゴリズムです.
例えば,下限のシャッタースピードを1/60,ISOの上限をISO800に設定します.カメラは通常撮影時は出来るだけISOを上げずにシャッタースピードと絞りを決めます.光量が少ない条件下で下限の1/60になったら,そこで感度を上げて行きます.設定している800まで上がりきったら今度はシャッタースピードを1/60より下げていきます.
ぼくの場合,D200は上の例のように1/60を下限にしてISO800を上限の感度に設定しています.かみさん用のD80はシャッタースピードは1/60で同じだけど,ISO1600を上限にしています.いままではPモードで感度設定はISO400固定だった(かみさんはISO感度があまりわかっていない)ので撮影した写真を見せてもらうと手ぶれしてることが多かったのですがこの機能を使うようになってから無くなりました.ありがたい機能です.
これって車でいうと自分の意思を反映しつつ操作は出来るだけ簡単にするというセミオートマティックのトランスミッションのようなコンセプトだと思います.デジタルはまだこの辺のインターフェースに可能性があるように感じました.